健康管理で病気を予防
病気を正しく理解して、毎日を健康に!
病気について正しい知識を持つことが健康への第一歩です。
どんな病気で、何が怖いのか、何が予防になるのか、正しく理解して、病気になるリスクを減らしていきましょう。
生活スタイルを見直せば、生活習慣病を予防できる。

毎日の生活習慣が原因になり発症する病気を、まとめて「生活習慣病」と呼んでいます。
その中の「糖尿病」「脂質異常症」について理解を深めていきましょう。
糖尿病
血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が高い状態のままになってしまう「糖尿病」。自覚症状がないため、そのまま放置してしまうことも多く、深刻な合併症を引き起こしてしまいます。予防の基本は毎日の食事に気をつけること。過食・偏食をせずに、規則正しく食べることが、予防の第一歩です。
- ・糖尿病性網膜症(目の病気)
- ・糖尿病性腎症(腎臓の病気)
- ・糖尿病性神経障害(神経の病気)
- ・動脈硬化(血管の病気)
脂質異常症
血液中に脂肪(脂質)が異常に多い状態をさす「脂質異常症」。脂肪が血管をつまらせたり、動脈硬化を引き起こしたりすることで、命を落とすかもしれない重い病気の原因になっています。脂質異常症も自覚症状がまったくありません。健康診断などで、コレステロール、中性脂肪が高いと言われたことがある人は要注意。食事に気をつけ、適度な運動をすることで、体を改善し、高脂血症になるリスクを減らしていきましょう。
- ・狭心症や心筋梗塞などの心臓病
- ・脳血栓・脳梗塞などの脳卒中
生活習慣病のまとめ
生活習慣病はいろいろありますが、すべてに共通するのが「バランスの悪い食事」「不規則な食事時間」「運動不足」「ストレス」「喫煙」「飲酒」といった体によくないと言われている生活要因。家族のためにも、自分のためにも、今一度、生活スタイルを見直してみましょう。
生活習慣病の予防方法の一例
食事 | ・コレステロールの多い物を食べすぎない。 ・脂肪やカロリー、糖分、アルコールを取りすぎない。 ・食物繊維を多く取る。 |
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運動 | ・体操など、エネルギーを消費する運動を生活に取り入れる。 ・ウォーキングや水泳など、血行をよくする有酸素運動を生活に取り入れる。 |
健康診断 | ・年1回、健康診断を受ける。 ・人間ドックで、全身を詳しく調べてもらう。 |
「がん」を意識することが、対策につながる。

30年以上も前から日本の死亡原因の1位と言われている「がん」。最新の医療技術をもってしても、未だに、がんになる直接の原因はわかっていません。しかし、がんになった人を調べると、喫煙・不摂生な食事・運動不足・飲酒といった習慣のある人に多いことがわかってきています。がんの発生を防ぐ一つの方法として、まずは規則正しい生活を心がけましょう。
また、がんの一つ「乳がん」は、30歳以上の女性のうち、約20人に1人が発症すると言われています。発症しやすいのは30代、40代の女性ですが、若い人に発症することもあります。ただ、早期発見であれば95%の人が治ると言われています。定期的に検診を行うことで、早期発見・早期治療を目指しましょう。
- ①バランスの取れた食事を3食取る。
- ②野菜を積極的に食べる。
- ③塩分の取りすぎに注意。
年代別!乳がんの検診スタイル
30代女性 | 視触診と超音波検査を年1回。(必要に応じてマンモグラフィ検査も!) |
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40代女性 | マンモグラフィと超音波検査を年1回、必ず行いましょう! |
◎ 20代の方も若いうちから、定期検診を習慣づけておきましょう。
※マンモグラフィ・・・乳腺・乳房専用のレントゲン撮影を行う乳がん検査の一つ。
触ってもわからない小さながんや、しこりを作らないがんも見つけることができ、早期発見につながります。
インフルエンザの予防接種は、合併症も防いでいる。
冬に大流行するインフルエンザ。突然発症し、「38℃以上の高熱が出る」、「関節が痛む」、「全身がだるくなる」などが特長です。さらに、免疫力の低い高齢者や小さな子どもがかかると、合併症を引き起こすこともあります。
高齢者がかかりやすい合併症は、肺炎。かかっていても熱やせきが出ないこともあるので、家族の方も注意しなければなりません。小さな子どもは、肺炎だけでなく、インフルエンザ脳炎、インフルエンザ脳症という大きな病気につながることがあります。
合併症にかかる危険を考えるとインフルエンザの予防接種はとても大切です。特に65歳以上の人と、5歳以下の子どもは欠かさず受けて、インフルエンザを発症する可能性をできる限り減らしておきましょう。